第7回 パッチワークの基礎のキソ キルティングをする
キルトジャパン2019年4月号から連載した、「パッチワークの基礎のキソ」では、
パッチワークの初心者や、基礎を復習したい経験者に向けて、矢沢順子さんにパッチワークの基礎を教えてもらいました。
連載の内容を少しずつお届けします。
第7回 キルティング
1、 金属・ゴム・皮などのシンブル、指ぬき、糸、針を用意します。針は短い方が細かく刺せるので、12番程度のキルト針を使用。ラバーシンブルを使うと針をしっかりつかんで引けます。糸は長すぎると縫いづらいのでほどほどの長さにしましょう。
2、 キルトをフープに掛けて机と体でフープをはさみ、動かないように持ちます。フープが動きやすい場合は、机に簡単に取り付けて固定できる木製品(フープキーパー)を使います。縫う方の手の人差し指と親指にラバーシンブルを、中指に指ぬきをはめます。
3、 中央部分の落としキルトから始めます。刺し始めは玉結びを作り少し離れたところに針を入れ、キルト綿の中をくぐらせ、刺したい部分の一目先に針を出します。
4、 キルト綿のみすくって返し縫いをします。
5、 次に同じところを裏まですくって返し縫いをして一針先に針を出します。2回の返し縫いで違うところをすくっているので、玉結びを切っても糸が抜けることはなく、穴も開きません。
6、 上から針を垂直に刺し、もう片方のシンブルをはめた中指で下から針先を持ち上げ、短い針目でキルティングをします。布に針を斜めに刺すのではなく垂直に針を刺し垂直に出すことで、キルティングの凹凸がきれいに出ます。
7,一針ずつではなく何目か続けてすくうと針目がそろいます。針目の目安は、1㎝の長さに入る目が4~5個がベストといわれています。何目かすくったら指ぬきで針を押し糸を引きます。これをくり返します。
8、6の縫い方の他に、シンブルをはめた中指で針を上下に動かし、下から押し上げるようにして縫う方法もあります。この場合も4~5目一度にすくって糸を引きます。慣れると早く刺せます。
9、キルティングしたところ。縫い終わりは縫い始めの逆の要領で、3層をすくう返し縫いとキルト綿のみすくう返し縫いをして、玉止めをせずに糸を切ります。
10、落としキルト→ブロックキルト→オーバーキルトの順で中心から外に向かって刺していきます。
<刺しゅうのある部分のキルティング>刺しゅうの外側の際に落としキルトをすると絵柄が浮き立ちます。細かくキルティングを入れすぎると刺しゅうの形が変わってしまうこともあるで、顔など細かい部分はすべてにキルティングする必要はありません。
ライタープロフィール
・キルトジャパン編集部