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「赤毛のアン」の材料セット

2021.02.09
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「ステッチイデー」vol.32の表紙を飾ったのは、堀内さゆり(Biene)さんの「赤毛のアン」。
堀内さんに、デザインのポイントや裏話を伺いました。
皆さんもぜひ楽しんで作ってくださいね。

材料セットはこちら⇒ https://www.tezukuritown.com/nv/g/g114277/




Q.1 今回の依頼を受けて「赤毛のアン」をテーマに選んだ理由は―――?

カナダCBCとNetflixにより共同製作されたテレビドラマ「アンという名の少女」を観て、私の中にいたアンが目を覚ましました。想像していた通りのチャーミングなアンでした!※私はNetflixで観ましたが、現在NHKで放映していますね。話題になっているようです。







Q.2 堀内さんにとって「赤毛のアン」はどんな物語なのでしょうか?


「赤毛のアン」は子ども時代の愛読書。

純粋な心を持ち、空想の世界で遊ぶアンに魅力を感じました。一方「赤毛」などのコンプレックスを強く持つ繊細な一面にも共感しました。

そんなアンが、孤児院を出て1人ぼっちでグリーンゲイブルズにやって来た時、どんなにか心細かったことでしょう。

図案中央に立つアンの姿は、汽車から降り立ち、見知らぬ世界に飛び込もうとする姿です。

この一歩からアンの世界が繰り広げられます。



周りには、アンを取り巻く世界をデザイン。やがて親しくなるマリラおばさんや友人達ももちろん登場しています。アンが大事にする、ケーキやジャム作り、刺しゅうなどの暮らしの一コマも。今も私たちの暮らしを豊かにしてくれるものばかりですね。




また、機知に富んだアンのセリフはとってもチャーミング。

アンの口癖「『E』のつくアンで呼んでね」や、

アンらしい一言「私の中には、たくさんのアンがいるんだわ!」などの

アンワールドを散りばめました。


Q.3 クロスステッチのデザインはどうやってしていますか?

最初は資料をできるだけ集めます。テレビドラマも静止画像を写メして資料としました。

だんだんとイメージを固め、ダイレクトにPCを使ってデザインします。

アンを中央に置くことだけは、決まっていました。

出来上がった図案を刺していくのですが、PC上と実際では微妙に違ってくるので、必ず自分で実際に刺しながら、スペースなど変更を加えつつ仕上げていきます。



Q.4 「ステッチイデー」の読者の皆さんへ、クロスステッチが上手に刺せるコツを教えてください。


布の中央とデザインの中央を合わせて、10目ごとに水で消えるチャコペンを使って案内線を引きます。図案と布に番号を書き加えると、更にわかりやすいです。

※図案を拡大コピーしたものに、10目ごとに赤い線を引いておくと一目で目的の場所を探せます。

あとは、楽しく刺すことが一番!好きなところからチクチクをスタート!

私は、まず中央のアンを刺しました。

その日の気分でリスだったり、文字だったりと、楽しんでくださいね。



堀内さゆり(Biene)

女子美術大学卒業後、キャラクタ-版権会社で企画デザイナーとして勤務したのち、ドイツに5年間在住。帰国後は手芸デザイナーとイラストレーターとして活躍。心がポッと温かくなるような作品づくりを心掛けている。

https://www.instagram.com/biene446/

http://biene.o.oo7.jp/



「ステッチイデー」vol.32 (2020年10月11日発売)

特集は「モノトーンのクロスステッチ」。1色の糸でたっぷりと、じっくりと楽しめるクロスステッチで、秋の夜長は家でゆっくり刺しゅうを楽しみましょう。スカートやシャツなど、着るものに刺しゅうをする「身にまとう刺しゅう」や、クリスマスやお正月などの季節の歳時記のクロスステッチなども。

https://www.tezukuritown.com/nv/g/g114809/


最新号vol.33は2021年4月11日発売!お楽しみに。


キルトジャパン編集部

ライタープロフィール

・キルトジャパン編集部

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