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刺しゅうについて

2021.05.18
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身近な手芸として親しまれています。


刺しゅうはごく身近な手芸として親しまれています。

世界各国にあり、素材や技法もさまざまな刺しゅうですが、ここでは一般的なヨーロッパ刺しゅうについてお話しましょう。


ヨーロッパ刺しゅうの歴史は古く、衣類に最初につけられた装飾模様と考えられています。刺しゅうの最も古いものとしては、古代エジプト時代の墓やピラミッドからビーズ刺しゅうの布が発掘されています。また、この時代、衣服や家具にアラベスク模様が刺しゅうされていたことが記念碑に書かれていることで確認されています。古代オリエントではもっとも盛んに行なわれ、バビロニア人によって完成されたと考えられています。これが、ギリシアでも行われ、ローマ時代に引き継がれ、ヘレニズム文化を経て、ビザンチン時代へと引き継がれていく中で、


刺しゅうは僧院芸術や宮廷芸術の一端として栄えていきました。17世紀になると、フランスのルイ14世の宮廷を中心に、衣服、カーテン、家具などに用いられていました。近世になると、刺しゅう工芸はしだいに工業化し、美術品としては衰退していきました。けれど、特別な階級のものだった刺しゅうも誰もが手芸として楽しめるようになり、民族衣装にその美しさをみることができるようになりました。

宗教や特別な階級の中で発達した刺しゅうは、ぜいたくな美術品であり、その階級のステイタスシンボルでもあったわけです。


キルトジャパン編集部

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・キルトジャパン編集部

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