世界の伝統的ペイント②
オランダで受け継がれてきたスタイルです。
家具に施されていた手彫りの模様のデザインをもとに、絵付けで装飾するようなりました。
オランダのヒンデローペン
オランダの北部の小さな町ヒンデローペンに伝わる装飾ペイントす。海洋交易が盛んな時代に商人たちが海外から持ち帰った家具や、木材産業が盛んな近隣地域の木製品などへの装飾が、冬の間の仕事となり、この地域で400年以上受け継がれてきました。
伝統の基本カラーは赤、紺、緑
ヒンデローペンの伝統的な装飾ペイントは、地色が、赤、紺、緑のどれかであるのが特徴です。豪華に見せるために、華やかな地色をつけたり、高価な彫刻を模した模様をつけるようになったといわています。いずれも重厚な色合いで、花やツルなどの植物をパターン化した模様が描かれます。贅沢なものには風景画などが組み合わされました。
ライタープロフィール
トールペイント編集スタッフ・ペイントクラフトデザインズ編集室
日本ヴォーグ社のトールペイント関連の編集スタッフです。雑誌『ペイントクラフトデザインズ』に関わるトールペイントの情報などを中心にお伝えしていきます!