close-search-icon
Top news

トールペイントの花歳時記 -藤、チューリップ

*藤

日本で藤は、「むらさきぐさ」という異名もあるそうで、その色や形は古事記、万葉の昔から愛され、和歌や文学、きものや工芸の模様などにもよく使われます。

また、丈夫なツルは籠、繊維は衣服の素材として使われます。


古事記には、美しい女神が求婚者の中から、藤のツルで織った衣をまとい藤で作った弓を持った男神を選んだという、藤にまつわる伝説があります。男神が女神の家に立てかけた藤の弓に花が咲き、その美しさに女神が心を奪われたということですが、その時代から、ツルの繊維で布をつくり、道具の素材に活用されてきたことがうかがえます。


*チューリップ

日本では春の代表的な花として人気のチューリップですが、

特に、中東諸国とオランダでは国花とされるほど愛されています。


トルコでは、日本の桜、西洋のバラのような存在で、古くから詩や文様にとり入れられ、王宮やモスクのタイルの模様などにも使われてきました。


16世紀にトルコからチューリップが伝わったオランダでは、珍しい品種のチューリップの球根が投機の対象となり、チューリップ・バブルといわれるバブル経済が起こったほど。

また伝説では、チューリップという名前のオランダの美しい少女に3人の騎士が、1人は王冠、1人は剣、1人は財宝を差し出して求婚し、少女は選ぶことができず花の女神に自分を花に変えてもらい、王冠は花、剣は葉、財宝は球根になったそうです。


『ペイントクラフトデザインズ vol.21』

は季節のお花の作品を多数掲載しています

ペイントクラフトデザインズ編集室

ライタープロフィール

トールペイント編集スタッフ・ペイントクラフトデザインズ編集室

日本ヴォーグ社のトールペイント関連の編集スタッフです。雑誌『ペイントクラフトデザインズ』に関わるトールペイントの情報などを中心にお伝えしていきます!

もっと見る