技法2
トールペイントの技法をご紹介します。
ライナーワーク
ライナー筆を使って、細い線を描きます。
①長い線を描くためには、絵の具を少し水で薄めます。
②絵の具を筆の根元までしっかり含ませます。
③小指を固定して、指先を動かさずに腕全体を動かして線を描きます。
④最後は筆を立てながらゆっくり上げていきます。
サイドローディング
湿らせた筆の片側に絵の具をつけ、パレット上で筆を上下に動かして絵の具をよくなじませて、色の濃淡をつけて描きます。
①筆先を整え余分な水をタオルで取ります。
②筆の片方の角に絵の具をつけます。
③基本的には絵の具が三角形になるように筆幅の2分の1を目安に絵の具を取ります。
④きれいなぼかし(グラデーション)を出すためにパレットの上で筆を数回いったりきたりさせて絵の具をならします。
⑤なめらかなグラデーションをつくります。
ダブルローディング
平筆の両角に異なった色をつけ、パレット上でよくなじませてグラデーションを出して描きます。
①まず筆の片側に1色つけます。
②もう片方の角に別の1色をつけます。
③筆に2色をこのようにつけます。
④2色がよくなじむようにパレットの上で数回いったりきたりさせます。
⑤ダブルのグラデーションをつくります。
ドット
湿らせた筆の片側に絵の具をつけ、パレット上で筆を上下に動かして絵の具をよくなじませて、色の濃淡をつけて描きます。
①筆の後ろを使います。絵の具をたっぷりつけます。
②筆を立てて絵の具を置いていきます。
③絵の具をつけ直さずに続けるとだんだん小さなドットになります。1つずつ絵の具をつけ直すと均一な大きさに。
スクロール
筆の弾力を生かして、滑らかなラインを描きます。
①水で少し薄くした絵の具をライナー筆の根元までつけます。
②小指を固定させて、腕全体を動かすようにして描きます。
③渦巻き(スクロール)を描きます。
ライタープロフィール
日本キルンアート協会 STAFF・KilnArt編集チーム
日本キルンアート協会 STAFFは、KilnArtの様々なクラフトの講座企画や商品企画を通じ、作家やメーカーなどとのネットワークが自慢のチームです。
これまでの知識や実際の作品制作も手掛けてきた経験をもとに、皆さまにKilnArtの愉しみを紹介していきます。