トールペイントの用具・材料
トールペイントの用具・材料をご紹介します。
素材
トールペイントの素材はさまざまあります。はじめに、何にどんな図案を描くかを決めます。代表的な木材やブリキの他にリサイクルをかねてホーローやステンレス、ガラス、プラスチック、素焼素材、布やTシャツ、革などに身の回りのものに描いてみるのもよいでしょう。
筆
アクリル絵の具で描く場合は、ナイロン筆が値段も手頃でおすすめです。基本的には、スポンジブラシ、平筆、丸筆、フィルバート筆、ライナー筆を主に使用します。また号数が増えるほど、大きい筆になります。いろいろな筆がありますので、用途に合った筆を選びましょう。
絵の具
各メーカーからたくさんの種類の絵の具が出ていますが、大きく分けるとアクリル絵の具と油絵の具があります。アクリル絵の具は発色が鮮やかでどのような素材にも描け、速乾性で、乾くと耐水性になります。一方、油絵の具の特徴は乾燥するのが遅いため、画面上でのブレンディングができることと、色をつくりながら描けるという利点があります。初心者には比較的扱いやすいアクリル絵の具をおすすめします。
メディウム
ディウムは直接そのまま、または絵の具に混ぜて使う溶剤のことです。比較的良く使う代表的なメディウムをご紹介します。なお、メーカーにより使用方法が異なる場合もありますので取り扱いには注意しましょう。
基本用具
筆、絵の具、メディウム以外に次のようなものが必要になります。はじめから全てを揃えようと思わず、まずは身の回りにあるもので代用できるものを探しましょう。
①転写紙
素材に図案を写すための紙。転写紙の種類には、水で消えるものや、水では消えずにアクリル絵の具やペイントうすめ液で消えるものなどがあります。
②ペーパーパレット
水を通さない紙でできた、便利な使い捨てパレット。パレット上で絵の具を混ぜたり、筆を整えたりします。発砲スチロールのトレイなどでも代用できます。
③ペインティングナイフ
絵の具をボトルから取り出したり、パレット上で混ぜたりするときに使用します。
④トレーシングペーパー
本やテキストから図案を写し取る時や、素材に図案を写す時に便利な半透明のペーパー。
⑤ブラシタブ(筆洗器、水入れ)
筆を洗う容器。ガラスビンやペットボトル容器でも代用できます。
⑥マスキングテープ
図案を固定したり、ボーダーラインや直線部分を塗る時に、塗りたくない部分に貼って使用します。
⑦スタイラス(鉄筆)
図案の転写やドットを描く時に使用します。インクのなくなったボールペンのペン先、つまようじでも代用できます。
⑧綿棒
絵を描いている時に、絵の具がはみ出した部分を修正するのに使用します。塗った部分が乾かないうちに、素早く湿らせた綿棒で拭き取り、塗り直します。
⑨ねり消しゴム
ニス仕上げの前に、残っている下絵を消すのに使用します。
⑩サンディングディスク
ソフトでコンパクトな扱いやすい研磨用の薄いスポンジです。
⑪サンドペーパー
木の面を滑らかにする紙ヤスリです。クシャクシャにした紙袋でも代用できます。
⑫ペーパータオル
筆についた余分な水分や、絵の具をぬぐうのに使用します。
ライタープロフィール
日本キルンアート協会 STAFF・KilnArt編集チーム
日本キルンアート協会 STAFFは、KilnArtの様々なクラフトの講座企画や商品企画を通じ、作家やメーカーなどとのネットワークが自慢のチームです。
これまでの知識や実際の作品制作も手掛けてきた経験をもとに、皆さまにKilnArtの愉しみを紹介していきます。