繊細で優美な「ポーセリンレースドール」
2021.04.28
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<ポーセリンレースドール>は、
18世紀初め、ドイツ・マイセンで初めて誕生した西洋磁器によって、それまでの人気に拍車をかけ発展していきました。特に、フィギュリン(磁器置人形)の技術革新は勢いを増すばかりでした。そこで、一部の宮廷貴族の需要に応えるために、新技術として誕生したのがこのレースドール。18世紀後半、ドイツ/ザクセン州・チューリンゲン州で誕生しました。
型抜きしたボディに、液状の粘土を染み込ませたレースを丁寧に貼り付け、1200度前後で焼成すると布地は焼失してレースにしみ込ませた磁器粘土だけが網目模様に残ります。
美しく色付けして仕上げるレースドールは、その繊細で優美な姿が魅力です。
必要な材料や用具
<石膏型>
レースドールの制作のベースとなるボディーなどをつくる抜き型のことです。液状の粘土を流し込み使用します。
<粘土>
液状の粘土を使用します。型抜きしやすいボディー用、レースに染み込ませて使用する扱いやすいドレス用を使い分け使用します。
<レース>
綿のレースを主に使用します。液状粘土を染み込ませて使用します。
<上絵の具>
顔や髪の毛に色をつける際に使用します。様々な種類の金属化合物などから精製された色素にフラッキスと呼ばれるガラス成分を混合して作られます。
多くは粉末状で、これに専用の溶剤を加え使用します。
日本ヴォーグ社が運営する「Studio KILN ART」では日本に趣味としてのレースドール教室を開講してます。
アメリカの第一人者であったエレン・グローム女史の紹介によるオリジナルカリキュラムで指導しています。
キルンアート・和洋絵付教室「Studio KILN ART」はこちら
ライタープロフィール
日本キルンアート協会 STAFF・KilnArt編集チーム
日本キルンアート協会 STAFFは、KilnArtの様々なクラフトの講座企画や商品企画を通じ、作家やメーカーなどとのネットワークが自慢のチームです。
これまでの知識や実際の作品制作も手掛けてきた経験をもとに、皆さまにKilnArtの愉しみを紹介していきます。