紅茶やコーヒーを飲むときは・・・
2021.06.30
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ふだん何気なく使っている食器は、用途に適した形状になっています。
身近なティーカップやコーヒーカップも味や香りを楽しむ工夫があります。
紅茶とコーヒーのカップの違い
一般に紅茶用のカップは浅く平らで、コーヒー用のカップは筒状をしています。
それぞれの味や香りを引き立たせるように、別々の形状に進化したためです。
紅茶の場合、色の濃さや透明感も鑑賞のポイントなので、紅茶の色がきれいにみえるように、
また、香りを楽しむために浅口の広い形になったと言われています。
コーヒーの場合は、色はあまり鑑賞の対象にはならないので、保温性を重視したストレートな筒状の形が多くなっています。
一方で濃厚なエスプレッソから薄めのアメリカンまで淹れ方にバリエーションがあるため、
デミタスやレギュラー、モーニング、マグ、カフェオレボウルなど、何種類ものカップがあります。
食器メーカーによっては厚みを、紅茶用は薄く、コーヒー用は若干厚くしているところもあるようです。
また、ポットにも違いがあります。
紅茶をおいしく淹れるためには、内部で湯が対流しやすく、茶葉がよく舞う丸い形のものが適しています。
コーヒーのポットは保温を重視した筒状のものが一般的に使われています。
現在では伝統的な形状だけでなく、さまざまな形状の食器があります。
マナーや伝統を意識して楽しむことも良いですが、
正式な飲み方にとらわれずに自分のお気に入りの食器を使うことが一番の楽しみかと思います。
ライタープロフィール
日本キルンアート協会 STAFF・KilnArt編集チーム
日本キルンアート協会 STAFFは、KilnArtの様々なクラフトの講座企画や商品企画を通じ、作家やメーカーなどとのネットワークが自慢のチームです。
これまでの知識や実際の作品制作も手掛けてきた経験をもとに、皆さまにKilnArtの愉しみを紹介していきます。