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第1回 お題「5番・8番刺しゅう糸」

2021.02.03
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「ステッチイデー」vol.28から始まった新連載「ステッチ&トーク」。
刺しゅう作家の西須久子さんと新井なつこさんがひとつのテーマを元にそれぞれ作品を作り、おしゃべりするページです。
対談の本編は「ステッチイデー」vol.28誌面でお楽しみください。
ここでは編集担当者を加えた3人で、今回のお題「5番・8番刺しゅう糸」以外のトークもたっぷりお送りします。

普段から、よく会ってます


編集部(以下・編) ステッチイデーWEBでは対談のこぼれ話というか、本編には載せ切れなかった部分を公開したいと思います。なんせ、対談1ページ分に4時間もおしゃべりしてたんですよ!?

西須久子(以下・西) この対談があるから、新井さんとしばらく連絡取らないようにしてたの。

新井なつこ(以下・新) 対談の前に会うと、話し切っちゃうから。話すことなくなっちゃうから。

 そんな心配はご無用だと思いますが…。おふたりは普段から仲がいいという印象ですが、どのくらいの頻度でお会いになってますか?

西 月に1度は教室があるからね。

 私は今も西須先生の教室に顔を出しているので。あとはランチしたり、おいしいものを渡しに行ったり。この前も、カニの受け渡しのため某所ドトールで密会しました。

8番糸、刺しゅう以外にも?

西 連載の本編は5番・8番刺ゅう糸の色数が少ないって話で終わったけど、8番糸はカラフルなカロチャ刺しゅうに使う人が多いのよね。赤ならこの色、緑はこれ…って感じで、使う色番号がある程度決まっちゃってるのかも知れない。

 8番糸は、実は刺しゅう以外にアパレルでも使われているんですよ。丈夫だから、ジャケットとかコートのボタンをつけるのにいいの。黒とかこげ茶とか、ボタンつけによく使う色の8番糸は1玉持ってると便利だと思う。

西 確かに! あとね、新井さんに教えてもらった、新しい服を買ったらボタンをつけてある糸に「ほつれ止め液」(編集部注:クロバーの「ほつれストップ液」など)を1滴つけておくっていうの、私もやってる。

 シャツのボタンとか、いつの間にかつけてる糸が出てきちゃうでしょ。あれが防げるの。おすすめです。

西 ほつれ止め液って、便利よね~。刺しゅう用の布はほつれやすいのも多いから。裁った後の余り布も、全部の端に塗るのは大変だけど、四隅だけでもつけておくと違うよね。

糸が痩せちゃう!

 対談の本編で、「かせ」になっている5番刺しゅう糸の扱い方のお話がありました。「三つ編みはしない」という…。

西 三つ編みにするとすっきりまとまるから、したくなっちゃうと思うんだけど…私は25番刺しゅう糸も、三つ編みしません。クセがついてヨレヨレになっちゃうし、糸が毛羽立っちゃうから。

 そうなのー! 毛羽立つと、糸が痩せるからダメなの!

西 糸が痩せると言えば、刺し間違えたところをほどくでしょ。生徒さんたち、その糸でまた刺そうとするんだけど、ほどいた糸は痩せてるから、きれいに仕上がらないのよ。

 きれいに仕上げたいなら、多少もったいなくてもほどいた糸は使わない方がいいですね。

西 刺しゅうをする人には、糸を大事に扱って欲しい。保管する時もむき出しのままでは良くないですよ、日焼けして変色しちゃうから。同じ色番号でも微妙に違う色になってしまいます。刺しゅう糸にも鮮度があるから、あんまり「買いだめ」しない方がいいかも…。

 白糸は白いままで使いたいですよね。保管する時は、毛羽がつくから白糸と色糸は同じ袋に入れない方がいい。

西 刺しゅう糸を大切にすると、自分の作品もきれいに仕上がりますよ。

「鮮度」を大切に

 刺しゅう糸もだけど、道具ももっと大切にして! って思うんですよ。

西 針とか、ハサミとかね。

 私たちが本を作る時は「布用の裁ちバサミと糸切りハサミは、必ず紙用とは別のものを用意する」って書くんですけど。

 それがね、意外と生徒さんたち、ひどいの(笑)。教室でいい糸切りハサミを貸してあげたら、それでせんべいの袋開けようとするからね。「ちょっと待ってー!」って。

西 裁ちバサミでビニールを切ろうとしたりね。ダメよ~! 糸は糸用、布は布用って使い分けないと。

 そんなことしたら、すぐに切れなくなっちゃう。いいハサミがもったいないですよね…。

西 ハサミはちゃんと使い分けて、お手入れもしないとね。クロバーの「はさみクリーナー」知ってる?太いマジックみたいな形で、先から汚れを落とす液が出てくるの。

 クロバーさんの宣伝をしている訳ではありませんが(笑)、先生が実際にお使いになっているものを教えていただくと、使ってみたくなりますね。

 クロバーの「針みがき」もいいですよ。夏場は手汗で針が進まなくなるから。(編集部注:この対談が行われたのは猛暑日が続く2018年真夏のことでした)

西 糸だけじゃなくて、針も鮮度が大切ってことね。

 鮮度が大切って、それだけ聞いたら刺しゅうの話じゃないみたいだけど(笑)。


撮影/白井由香里



西須久子

刺しゅう作家。クロスステッチはもちろん、さまざまなステッチを用いてオリジナル作品を制作。各地で刺しゅう講師を務め、2018年10月よりヴォーグ学園横浜校にて教室開講中。著書「上手に刺せる、コツがわかる 刺繍教室」(日本ヴォーグ社)ほか多数。

https://www.tezukuritown.com/nv/g/g23428/



西須久子

新井なつこ

アパレル会社勤務後、イタリア・ミラノへ渡りデザイナーアシスタントを務める。刺しゅうは西須久子さんに師事。2018年10月よりヴォーグ学園東京校・横浜校にて刺しゅう教室を開講中。著書「超入門! スタンプワークレッスンBOOK」(日本ヴォーグ社)。

https://www.tezukuritown.com/nv/g/g20684/

https://www.instagram.com/natsuko1673/

ライタープロフィール

キルトジャパン編集部・スタッフ

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