大島紬パッチワークキルト展
2021年3月6日から14日まで鹿児島県・奄美大島の田中一村記念美術館で黒田街子さんの展示会が開催されました。黒田さんは奄美大島で作られる大島紬を使ったキルトの制作を続けており、今回、大島紬の故郷での初めての展示会が実現しました。
会場にはキルト、額、小ものなど約100点が展示されました。黒田さんは大島紬が手間隙をかけた多くの工程から生まれることに感動して以来、小さなはぎれも無駄にしないように制作しているそうです。
初日のギャラリートークには、全国から50名を超える人が来場して聴講しました。
この展示の会期中には市内の生涯学習センターに展示されている“ハブラギン”という奄美で祭祀を司ったノロ(神職の女性)が着用したと言われる三角形のピースをパッチワークした衣装を見学する機会があったそうで「今回の展示は様々な新しい出会いに満ちたとても良い機会になりました」と黒田さん。来場者との交流も盛んに行われ、今回の展示をきっかけに奄美でもキルト教室を開催してほしいという要望も出ており、奄美教室を実現すべく計画を進めているとのことです。
ライタープロフィール
・キルトジャパン編集部