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Art Fiber Endo ここにしかない糸を求めて part.1

2022.02.14
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呉服の町として知られる京都・西陣。
潤沢な京都の地下水に支えられ、古くから織物にまつわる仕事をする人々が集う町です。
この町にある小さな手芸店「アート ファイバー エンド(A.F.E.)」は、優れた色彩感覚と歴史ある染色技術で愛好家にも広く知られています。
ここにしかない糸を作り続ける手芸店A.F.Eを訪ねます。

染めの家に生まれて

呉服の町、西陣の一角に、上質で個性溢れる糸を求めて遠方からも多くのお客様が訪れる手芸店、「アート ファイバー エンド(以降A・F・Eと表記)」があります。

赤レンガが映える店舗は、まるで童話の中に出てくるようなかわいらしさ。そして、一歩店内に足を踏み入れると、スペースを埋め尽くすほどたくさんの糸や手芸材料が並び、手芸好きにとっては本当に宝石箱のような空間が広がっています。

昭和13年、A・F・Eの母体となる遠藤染工場(現・刺繍工房ENDO)が西陣で創業します。当時、工場では土地柄、西陣織や友禅に使用する天然糸(絹、麻、綿など)が染色されていました。

後にA・F・Eを設立する遠藤隆子さんは、その創業家に生まれ、目の前を行き来する美しい色をまとった糸を日々見つめながら成長しました。

時が流れ、着物離れが進んでいく中で、遠藤染工場では洋装にも使うことができるポリエステルやアクリルなどの化学繊維の染色も手がけるようになっていきます。その結果、現在のA・F・Eのものづくりを支える、幅広い素材に対応できる染色技術を持つ染工場へと進化していったのです。

  

A.F.Eには、光沢とドレープ性に富んだレーヨンを鮮やかに染め上げたタッセル房糸と、その半分の細さの極細タッセル房糸がそろっている。タッセル用の小物も豊富で楽しい。

  

A.F.Eのショップは工房のすぐ近くにある。隆子さんは日に何度も往復し、色を見守る。

  

「私は女性が刺繍をしている姿を見るのがとても好きです。だから刺繍という手芸を決して絶やしたくないし、より多くの方に好きになってもらいたいと願っています」と語る遠藤隆子さん。

『手づくり手帖』Vol.22より

撮影/大西二士男(取材)、白井由香里 取材・文/平岡京子

⇒part.2へ続きます

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ライタープロフィール

・ソーイングチーム編集スタッフ

日本ヴォーグ社ソーイング本の編集者たち(20~40代)。

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