今月のキルトギャラリー(10月号)
概要|Overview

今回のテーマ『宮谷真知子の世界』
毎回異なるテーマごとに、見ごたえのある素晴らしい大作のキルトをご紹介する本コーナー。キルトジャパンWEBでは、本誌で見られなかった作品の部分アップの画像を特別にご覧いただけます。クリックでアップ画像がご覧いただけます。
三河清子『貴婦人に想いを馳せて』
203 × 174 cm
【コメント】フランスの国立クリュニー中世美術館にある、感覚をテーマにした6 枚の連作タペストリー「貴婦人と一角獣」。その中から〈味覚〉の場面を再現してみました。日本では2013 年に公開され、観覧は叶わなかったものの図録だけは手元に届き、その迫力に圧倒されました。いつか必ず実物を見に訪れたいと思います。
【プロフィール】栃木県在住。クレイジーキルト歴27年。札幌在住時に日本手芸普及協会の講座を受講しクレイジーキルトに魅せられる。日本ヴォーグ社キルト塾にてクラス一期生として宮谷真知子氏に師事。
【テクニック】クレイジーキルト、ハンドアップリケ、刺しゅう
【素材】タイシルク、シルク、帯地、刺しゅう糸、ビーズ、アンティークレース
【参考】「貴婦人と一角獣展」図録
【指導】宮谷真知子
日下照子『ボルチモアに憧れて』
184 × 184 cm
【コメント 】ボルチモアのプリント生地に、雰囲気を損なわないように明るい糸で刺しゅうを施してアップリケをしているように見せています。周りをクレイジーキルトで囲み、ボーダーは内側に使用している幅広のリボンに合わせてアップリケと刺しゅうで可愛らしくデザインしました。
【プロフィール】東京都在住。自分の時間が持てるようになり、本格的にキルトを学びたいと思っていた頃クレイジーキルトと出会う。布と刺しゅうの織りなすゴージャスな雰囲気に深く感動し、宮谷真知子氏に師事。自分の感性を大切にしながらマイペースに奥深いクレイジーキルトの世界を楽しんでいる。
【テクニック】クレイジーキルト、ハンドアップリケ、刺しゅう
【素材】シルク、コットン、フランスリボン、絹糸、ラメ糸
【指導】宮谷真知子
佐藤好子『祭り』
180 × 145cm
【コメント】夜祭りに出かけ、五穀豊穣を祝って制作されたぼんぼりが月の灯に照らされた姿に感動した思い出を絵キルトにしました。クレイジーキルトを基本に、刺しゅうやアップリケで装飾を加えて表現しています。
【プロフィール】神奈川県在住。2010 年より日本ヴォーグ社キルト塾にて宮谷真知子氏に師事。IQA キルトコンテスト入選。きものの町のキルト展入賞。キルト時間フェスティバル入賞。創作手工芸展入賞。
【テクニック】クレイジーキルト、ハンドアップリケ、刺しゅう
【素材】和布、シルク、リボン
【指導】宮谷真知子
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有賀萬里子『花づくし』
174 × 147cm
【コメント 】12 色のプラスチッククレヨンで絹布に彩色すると綺麗な色になることに気づき、楽しく四季折々の花を描きました。花を囲むカーブの刺しゅうはあえて目立たないように細い糸を使い、ラティスの小さい花はキャストオンステッチの手法で立体的に仕立てました。
【プロフィール】東京都在住。40 年程前に名古屋の手芸店で見かけたログキャビンのバッグに目を奪われパッチワークを知る。東京・大阪在住時にハーツ&ハンズでパッチワークの基礎を学ぶ。宮谷真知子氏のクレイジーキルトに魅了され、現在は日本ヴォーグ社キルト塾にて宮谷氏に師事。
【テクニック】クレイジーキルト、刺しゅう、ペイント
【素材】和布、シルク、タイシルク、絹糸
【指導】宮谷真知子
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