ビーズを入れながら編む楽しい技法をアクセサリーに

「オヤ」とは、トルコの女性たちが被るスカーフの周囲を彩る縁飾りのこと。美しいオヤのモチーフの中から、かぎ針（レース針）でビーズ（ボンジュック）を編み込むレース編み（トゥーオヤ）の技法をアクセサリーにアレンジしてご紹介します。

トルコのオヤとは

オスマントルコ時代から受け継がれた伝統的な手芸。オヤを施したスカーフやタオルは嫁入り道具のひとつ。喜びや悲しみを意味するモチーフもあり、意思伝達の手段にもなりました。

Profile：西田碧・CRKdesign（ビーズの縁飾り研究会）

2006年より、トルコのオヤに魅了され日本の素材と編みやすい技法を研究。ユニットで活動し、『ビーズの縁飾りVol.1～3』（グラフィック社刊）、『ビーズを編み込むすてきアクセサリー1・2』『縁飾り（オヤ）の見本帳』（高橋書店刊）を出版。ヴォーグ学園、トルコ文化センターなどで講師を務める。

西田碧 http://beadededge.blog119.fc2.com/

CRKdesign http://crkdesign.blog61.fc2.com/

講師コメント

オスマントルコ時代から受け継がれた伝統的な手芸、オヤ。トルコの女性たちが被るスカーフの美しいオヤの中から、ビーズを入れながら編む楽しい技法をアクセサリーにアレンジしてご紹介します。

最初に、ビーズをレース糸に順番に通しておくのが大きな特徴です。ビーズを寄せながら、鎖編み、細編み、長編みなど、簡単な基本の編み方でアクセサリーや縁飾りを作ります。コロンとしたベリーを失敗なく作るコツを覚えて、色違いなども楽しんでいただきたいと思います。

Lesson1　葡萄の実のブレスレット

葡萄の実をイメージしたモチーフに、メタルパーツをアクセントにしたブレスレットを作ります。まずは、糸にビーズを順番に通すところからスタート。鎖編みや細編みなど、基本の編み方をマスターしましょう。

【でき上がりサイズ】

長さ 約56cm

Lesson2　スノークリスタルのイヤリングとピアス

一分竹や勾玉ビーズを使った、繊細なイヤリングとピアス。ゴールド系とシルバー系の色違いです。細いメタリックな編み糸での編み方をマスターしましょう。イヤリング・ピアスパーツとも、ゴールドとシルバー両方がセットされています。

【でき上がりサイズ】

モチーフ：縦 約3cm

Lesson3　林檎の花と蕾のラリエット

白い５弁の花びらと淡いピンクのグラーデーションの糸で編む蕾は林檎の花のイメージ。花芯にビーズを散りばめて。長編み、長々編み、三つ巻き長編みの3つの技法を使って花びらを作ります。

【でき上がりサイズ】

長さ 約155cm

Lesson4　コットンフラワーのネックレス

絹のレース糸を使った、クラシカルなつけ衿風ネックレス。七宝編みと、ニットリングに編みつける技法を学びましょう。糸通しビーズを使って、簡単に糸にビーズを通す方法も学びます。

【でき上がりサイズ】

内周 約40cm（モチーフを足して50cmまで調整可能）

Lesson5　小さなカーネーションのスカーフ

やわらかいインド綿のスカーフに直接編みつけていく方法を学びます。スカーフの２辺に縁飾りをしたら、ビーズを編み込んだひもを編みます。ビーズの重さで体に優しくフィット。アクセサリー感覚で身に着けられるスカーフが完成します。

【でき上がりサイズ】

スカーフ：約 54cm角

Lesson6　ミックスベリーのネックレス

カラフルなベリーと、蕾と葉のモチーフを組み合わせて作るネックレス。結び方によっていろいろな表情が楽しめます。最後のベリーのレッスンでは、丸く立体的にモチーフを作る技法を学びます。

【でき上がりサイズ】

長さ 約77cm