第3回キルトジャパンコンテスト グランプリ受賞 ハンフリーズ深雪さん
キルトジャパン2020年1月号冬で発表した、第3回キルトジャパンコンテストのグランプリを受賞した
ハンフリーズ深雪さんのアトリエ兼教室を訪ねました。
ハンフリーズさんのキルトとの出会い
ハンフリーズ深雪さんは、お母様が洋裁をしていたので針仕事が身近にある環境で育ちました。25年前にハワイ旅行へ行く時に、お土産にハワイアンキルトのキットが欲しいと妹さんから頼まれて、ついでに自分の分も買ってみたのがきっかけで、ハワイアンキルトに出合いました。その後説明書や本を見ながら自分で研究を重ね、腕を磨いたそうです。
絵を描いたりデザインしたりすることが好きで得意だったこともあり、その後自宅でハワイアンキルト教室を始めました。また国内外のコンテストにも積極的に応募して、数々の受賞を果たしています。
新たな創作へ
教室では主に手縫いのハワイアンキルトを教えていますが、3年ほど前に友人に誘われてミシンキルトを始めました。長い間ハワイアンキルトを作り続けてきたので、持っている布の多くはむら染めやハワイの柄布。ミシンキルトに使う布を、探しに行くより自分で染めたほうが早いと思い、今ではアクリル絵の具を使って布を染めて作るミシンキルトが主流になっています。
「ハワイアンキルトだけではなく、いろいろな作品を作っていきたい」と、新たな創作に挑戦し続けています。
ハンフリーズ深雪さん。第3回キルトジャパンコンテストでグランプリを受賞した「Vitamin Field」の前で。
作品「Vitamin Field」に使ったアクリル絵の具。アクリル絵の具を使うと、色を重ねた水彩画のような表現ができます。絵の具を混ぜて白い布に塗り、乾かしてからアップリケやキルティングをします。
ハンフリーズさんの作るハワイアンキルトは、ハワイのモチーフはもちろん、水連、わさび、つばきなど日本のモチーフも多く登場します。
風景を描いたランドスケープキルト。右下の作品は最初に手縫いで作った作品ですが、今では細かい表現が可能なミシンキルトも多くなっています。
たくさんのキルトが飾られたアトリエ兼教室。
撮影/本間伸彦
ライタープロフィール
・キルトジャパン編集部