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世界のレース~アイリッシュ・クロッシェ~

2021.07.21
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『毛糸だま』で過去に掲載された読み物をご紹介いたします。

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アイリッシュ・クロッシェ

アイリッシュ・クロッシェレースは、アイルランドで始められた立体的なかぎ針編みのレースです。13世紀から17世紀に盛んに作られたボビンレースやニードルポイントレースのイミテーションレースで、ニードルポイントレースの特徴であった浮彫りのような感じを出す編み方が工夫されました。起源ははっきりしていませんが、18世紀後半から19世紀にかけて始まったと言われています。アイルランドの南の地域で編まれるモチーフは大きく荒く、北の地域では小さくて繊細なモチーフが、細い糸で編まれました。その技法はやがてヨーロッパだけではなく、アメリカ、オーストラリアにまで広がりました。

浮彫りのような立体感が魅力

アイリッシュ・クロッシェレースの編み方には、バラやデージー等の花びらを重ねて立体感を出して編む方法と、パディングコード(芯糸)を編みくるんで立体感を出す方法の二通りがあります。パディングコードは編み糸よりも太い糸を二つ折りや四つ折りにして使います。

 

ボタニカルなモチーフ

モチーフの図案はアイルランドの国花であるシャムロック(三つ葉のクローバー)を始めとしてバラ、百合、あざみ、しだ、つる草等の植物が多く、蝶、とんぼ、またアイルランドの象徴でもあるハープもモチーフになっています。 かぎ針で編むアイリッシュ・クロッシェレースは、数あるレースの技法の中でも比較的親しみやすい技法と言えるのではないでしょうか。

毛糸だま 2012年冬 156号掲載

ライタープロフィール

・北尾惠以子:きたおえいこ

キャリア60年を超えるレース作家・講師。(公財)日本手芸普及協会顧問。『芸術編みクンストレース』『華麗なクラシックバテンレース』『タティングレースのコサージュ&アクセサリー』『基礎からよくわかるカンタンヘアピンレース』等著書多数。レース研究会「針の会」主宰。(本プロフィールは過去毛糸だま掲載時のものです)

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